SWAN SONG


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●ゲーム詳細
ゲーム名 SWAN SONG
メーカー Le.Chocolat
備考 -
お世話になったサイト 愚者の館(攻略)
●本体・関連商品など
SWAN SONG
[ゲーム][本体]




●製品紹介
その夜。それまで通り過ぎるだけの他人だったぼくたちは
大きな運命の煮えたぎる一つの釜の中に投げ込まれてしまった。

まもなく一年を終えようとする12月24日。降誕祭の前日。その山奥の都市には昼頃から雪が舞い落ちて、
ホワイト・クリスマスを祝う喜びに満ちた空気が街中を覆っていた。
レストランや駅を飾るイルミネーションは、陽が落ち、人々が眠りについた後も、しずかに瞬いていた。

その幸福な眠りを乗せた大地が、突如として揺れ、そして平和な世界は一変する。

アスファルトは裂け、建物は崩れ落ち、暗闇のあちこちから恐ろしい悲鳴があがった。
ごく平穏な住宅街の光景は、瞬時にして地獄の景色となる。
その街で一人暮らしをする大学生尼子司は、混乱の中で奇跡的に一命を拾った。
廃墟のなかを彷徨ううちに自閉症の少女八坂あろえと出会う。
そして彼女と共に避難先を求めて歩きはじめた。
風が強くなり、すっかり吹雪となってしまった街。
瓦礫を踏みしめながら、司たちは辛うじて体を風雪から守ってくれる建物を見つけた。
それは古ぼけた教会で、司はひとまずその場所で休憩を取ることに決めた。
司と同じ様に地震で家を失った若者達が、やはり同じ様にして、集まってくる。

そうして、雪の降る教会で、彼らは出会った。
(Official Home Pageより引用)


●評価一覧
点数評価 シナリオ キャラ グラフィック エロ 音楽 ボイス 効果・演出 ゲーム性 システム
99 10 -
 まず一つ言えることは、プレイする価値が絶対にあるということです。
 俺はこのライターが作ったゲームは今後、全てやりたいと思います。瀬戸口廉也という人です。覚えときましょう(笑)。
 この人はこのゲームの前に「CARNIVAL」というゲームも作っており、俺はそれもやったのですが、CARNIVALの方はあまり好きではなかった。その時は、ストーリーの地盤がしっかりしておらず支離滅裂な方向に進んでいるなぁというのが率直な感想で、それ以上は特に何もなかったです。ただあの時はOPの素晴らしさと、頽廃的な世界観は良いなあと思っていただけだったんですが、今作「SWAN SONG」では、シナリオがいいなぁと思った反面、音楽は今ひとつでしたね(笑)。まぁ大したことではないのですが。

 肝心の内容に関してなのですが、正直、中盤辺りまでは100点以上は堅い出来だったと思います。
 あまりにセクシャルバイオレンスな内容、大した説明もなくいきなりぶち込まれる新要素などには非常に興奮したし、それをオチに必ずしも収束させる必要もないな、と思わせるエキサイティングな展開、読ませる文章。人物の視点をコロコロ切り替えて物語を紡ぐ手法/唐突な展開は佐藤友哉を、文章の面白さは舞城王太郎と思わせます。実際、この作品はメフィストフリーク向けでしょうね。浦賀和宏のクラシック音楽モチーフも想起する。この三者がいずれも好きな俺にとってはたまらなかった。
 後半のあまりにも残虐な展開は読んでいてたいへん面白かった。そしてNORMAL ENDこそがTRUE ENDだと俺は結論します。中途半端な明るさに日和った本家TRUE ENDは、蛇足でした。
 さて、どうして100点以上にならないのかというと、それはやはりCARNIVALの時にも思ったことなのですが、ツメが甘いことです。このゲームに伏線の回収は必要ないとは思うのですが、それでも不自然な要素をファクターにしたまま進行し、結局そのままゴールしてしまうという点が気になりました。つまり、「あろえ」(以下、一部反転)のことです。「クワガタ」が急に豹変してしまったことについては何のおかしさも感じないのですが、あろえというせっかく素晴らしいファンタジーを秘めた要素を投入したにもかかわらず、結局そのキャラの使い方が世界の見え方が違っていて石像を修正したというNORMAL ENDでは、衝撃も致命的なほどではありませんね。あろえの行動にはいちいち驚かされていて刺激的だったのですが、あろえの異常行動が、単に彼女が言葉が通じなく挙動不審な設定の人としてしか扱われておらず、その設定に何か裏があるんじゃないか、あるいは何らかの衝撃的行動に遂に走るのではないか、という期待をずっと抱いているのに、了解をとらないまま前提にしてしまっている点が、エンディングを迎えて素直に感動できず腑に落ちなかった原因といえます。
 しかし何はともあれ、ぶっ通しでプレイできるほどの力を持ち、かなり面白かった、純文学的作品だったと思います。
 ぜひやってください。



●ジャンル別評価
シナリオ 10
その他留意点
特になし。
 文体がキャラごとに巧妙に使い分けられており、全く何の違和感もなく読めました。
 キャラクターの視点がコロコロ変わってよく分からない、という意見は、っていうか俺は今までどんな小説やゲームに対してもそんなことを思ったことはないのですが、この作品でも全く気になりませんでした。
 展開も最高に面白い。
 序説でおおかた述べましたので多くは割愛しますが、一つ特徴的であったのは、台詞がメチャクチャ長いということでした(笑)。
 30文字×15行ぐらいの台詞が平然と3・4ページ続いたりします。
 ボイスの欄で問題点を述べますが、一気に読ませる文章なので、全く苦にはならなかったです。




グラフィック
その他留意点
特になし。
 特徴的な絵ですが、これは受け入れられます。かつ、オリジナリティにあふれています。
 欲を言えば、一番最初の警察官がムチャクチャしたっていうシーンのCG欲しかったよ(笑)。
 あと、全体的にCGを入れるべき場所にあまり入っていなかった感じがしましたね。




エロ
その他留意点
近親相姦あり(笑)
 これが意外とよかったのですよ。
 ストーリーの内容に比べて鬼畜が少なく、猟奇がほとんどないのが俺は気になりますが、まあ普通は気にならないのでしょう。
 日帰りで俺もこの世界に行って好き放題したいなと思いました。テヘッ!!




音楽
その他留意点
-
 メインテーマの曲は確かによかったですが、他が残念でしたね。
 無音部分が多いのはいいんですが、オイここも無音かよっていうところが結構多かったのが気になります。
 もっと力入れてよかったんじゃないでしょうか。
 作品のテーマにもクラシック音楽がそれなりの深さで関わってくるんですから。




ボイス
その他留意点
特になし。
 キャスト陣・演技には全く問題はありませんが、一つ問題があるとすれば、台詞があまりに長すぎて、ボイスが再生されている部分を追い越して、表示されている台詞を先に読んでいる最中も、台詞がうるさくて内容が頭に入ってこないことですね(笑)。
 かといってボイスをオフにするのももったいないし、短い台詞はきっちり聞きたいし。
 長い台詞を、ボイスと同じ速度で読んでいると、時間が長くてダレてしまうんですよね。
 そこが問題だった。




効果・演出
その他留意点
特になし。
 よかったと思いますよ。一般的なエフェクトから、人物の顔アイコン表示の仕方や、文章と画像のレイアウトの変化とか。
 問題は、真っ白な背景で白抜き文字をやられたり、地震が起きてる時に文字まで揺れているのは、非常に見づらかったことです(笑)。




システム
その他留意点
特になし。
 よくも悪くもないですね。システムメニューの文字が独創的な手書き文字だったんですが、世界観としてはいいけど読みづらかったです。が、深刻な問題では全くないのでどうでもいいです。他の基本的な機能は備えていました。





キャラクター
主要キャラ萌えメーター
キャラ名 ダメ 普通 萌えゾーン 死に繋がるゾーン 神に与える名
怒髪天 スルー 普通 いいね 微萌 激萌 吐血 死去 成仏 オリジナル称号
柚香
あろえ
雲雀
妙子
希美
 当然の結果です。
 雲雀以外ありえないですね。
 あ、でも希美はいいかも(笑)。ネガティヴ要員ってことで。
 田能村と雲雀は実にいいカップリングだと思います。幸せになって欲しいとさえ思うね。この俺がだよ。
 逆に、司と柚香はどうでもいいです。